平成27年1月17日 ~阪神大震災追悼法要~
とても寒く
今日の午前5時46分は気温3度でした。
20年前の震災当日の気温は
何度でしょうか?
しかし寒さを感じる余裕は
なかった様に思います。
早朝からご門徒の方々と
追悼法要をさせていただきました。
法要が終わる6時30分すぎ頃から
ようやく東の空が明るくなってきた様に思います。
今思うと地震発生から
夜明けまでの約1時間は
恐怖や不安で身や心が震える上、闇夜で過ごしていたんですね。
当時中学生の私は
暗闇に落成から2か月の本堂の屋根が地面に
崩れている姿が今でも
脳裏に焼き付いています。
住職の「この日は何度迎えても、嫌な日や。涙が出るな」と
小さな声でつぶやいた言葉に重みがあり
私には計り知れない父の苦労を感じ取りました。
2時からはお勤めの後
ご門徒の方々と私の集めた
手作り写真DVDを上映させていただきました。
当時の落成法要の写真と共に
ご門徒の方々それぞれの若い姿に
20年の無常を感じました。
辛く悲しみや
先の見えない不安の中
過ごした日々を。
それぞれ思い返しました。
そして女性コーラス
「フィォーレ」による
追悼コンサートです。
「翼をください」「二度とない人生だから」「花」
「小さな四季」「花は咲く」「赤とんぼ」「赤とんぼ」を
唄って下さりました。
とても綺麗な歌声はご門徒の方々の心に響き渡り
一緒に唄う方や涙する方もおられました。
フィォーレの皆様!
ありがとうございました。
震災当日、家を失くし倒壊した本堂の前に車を停め
不安の中、初めて夜に食べた
1つの「おにぎり」の味が忘れられません。
「あたりまえ」が「ありがたい」と
「心」改めさせられ、力強く生き抜いていきます。
21年目のスタートです。