お盆をご縁として
電気を消して布団に入り目をつむると、さまざまな音が聞こえてきます。
車の音、風の音、虫の鳴き声、耳をすませば心臓の音も聞こえてきて
静寂な時の中に働き続けてくれている、その響きに出会います。
激しく動けばそれに耐えるように激しく、興奮すれば太鼓を鳴らしたように
穏やかな時は静かに、報酬も求めず今日も私のために、家族のために規則正しく働いてくれています。
普段の生活では一番身近で大切な、「響き」を聞くことは中々出来ません
しかし耳をすませば大切な響きに気がつき有り難く感謝します。
今日から八月。お盆です。
浄土真宗のお盆は「亡き方がお盆の期間だけ、家に帰ってくる」のではありません。
阿弥陀さまのお浄土に生まれた大切な方々は
お盆だけではなく、いつでも私に寄り添い、私を浄土へと導いてくださっています。
お盆をご縁として、心の耳を澄まし
どんな時も休まずいつも私のために寄り添ってくださっている阿弥陀さまや
大切な亡き方のご恩に、ご家族みんなで手を合わせ感謝させていただきましょう。
忙しいく、あわただしい日常の中で気付かない「響き」に気づかせていただきましょう。